Gelukkig Nieuwjaar
あけましておめでとうございます。
アムスの大晦日~新年の様子。
360度、花火がたくさんあがり、街中が爆音でいっぱいでした。
一年の邪気も振り落され、生まれ変わる儀式のようにも感じました。
2014年、みなさまにとってよい年でありますこと、お祈りします。
The Deshima AIR (Artist In Residence) project is an initiative to promote the cultural exchange between the Netherlands and Japan.
タイムバンクは、弱者の援護に長年尽力し、コロンビア大学などで教鞭を執ってきた米国人法律家、カーン博士が創始したシステム。
タイムバンクに登録し、自分の持つ能力や技術をほかの会員に提供すると、
報酬の代わりにタイムクレジットを得ることができる。
どんな援助や手伝いでも価値は同じで、1時間ごとに1タイムクレジット。
これを貯め、今度はほかの会員からサービスを受ける際に使うことができる。
オランダでも、実験されているようです。
デンハーグでは、アートイベントの際に、行われていました。
日本でも、タイムバンクは試みられているようです。
互助の精神を復活させ、中山間地などの過疎地の活性化に役立つのではないかと、
実証研究が行われ、報告書が平成22年度に発表されています。
(国土政策関係研究支援事業研究成果報告書)
「タイムバンキング制度による新たな“結い社会”の仕組みづくりの実証的研究」)
http://www.mlit.go.jp/kokudoseisaku/kokudokeikaku_fr8_000046.html
仕事、働き、役立ちとはなんだろう?お金とは?このシステム体験してみることで何か感じるのかもしれません。まずは、カジュアルなイベントで取り入れてみてはどうでしょう。
こども向けのプログラムではこんなものがあります。
こどもがつくるまち ミニ・ミュンヘン 子どもだけが運営する「小さな都市」。(ドイツのミュンヘン) 子どもたちは時間を忘れて、「遊び」「働き」「学び」ます。
子どもにとっては、遊ぶことと働くことの違いは全くありません。http://www.mi-mue.com/
日本各地でも開催されています。
社会の中で何か役立てる喜び。働くモチベーション。日々暮らしのためにと、忘れてしまったことを考え直すきっかけにもなるかもしれませんね。
by かとうゆみ
出島KIDS(オランダ-日本 こども交流プロジェクト)で日本と交流を図っている、アムステルダムのDonge School
今夜は、クリスマスのイベントが行われていました。
校内は、がらりとクリスマスのデコレーション。雰囲気満点!
いつもと違う教室、キャンドルの灯やイルミネーションに照らされた空間、テーブルセッティング。
こどもたちが作ったクリスマスデコレーションが室内を飾ります。
教室に入ると、まるでどこかのレストランのようです。
正装した、こどもたち。今夜は特別なクリスマスディナーです!
保護者たちが持ち寄った料理をみんなで食べたり、ギターを弾き語りするおとなの姿も。
外ではおとなたちがわいわい。たき火を囲み、ライブや簡単な軽食、ワインなどが振る舞われ、まるでどこかのバーやカフェにいるようです。
公立の学校でこんなイベントがあるなんて!
幼いこどもだから、ということを感じさせない、おとなもわくわくするような演出に感動しました。
byかとうゆみ
Waag societyで行われた『the other Dinner』というワークショップに参加しました。
http://waag.org/en/event/other-dinner
肉の文化、食べることを考えるワークショップ。実際にどのような部位、何を食べているのか?また、食べていくのか?
様々なアプローチを体験しました。
鳥、豚、牛、羊のさまざまな部位、捨てられている部位を調理し食べる、未来の肉についての実験、ラットのcookingshow、アーティスト、食に関する専門家のトークなど。盛りだくさん。
私にはとても耐えられないシーンも。オランダ人は全然平気。真剣なまなざしで取り組んでいました。知らないまま見過ごしてきたことの数々に改めて気づかされる機会となりました。
調理され、姿カタチが変わってしまうと感じられない感覚、感触。命あるものを頂いていることが、どんなことなのか?そしてどんな気持ちになるのか?さまざまな感情を体験することができました。また、参加するものどうし、シェアすることもできました。
様々な意見の交換、肉食に対する考え方など、食糧危機に備え、ネズミを食べる?ネズミの肉片から、人工ミートをつくるなど、信じられない現実も、そこにありました。
他国で思想や信条を理由として迫害された人々を受け入れることで繁栄し、さらに「オランダはオランダ人が作った」と言われているように、このワークショップは、なんともオランダらしい感性を感じる機会となりました。私ならば、日本ならば、また違ったアプローチで『未来の食』を考えられるのでは、という気持ちにもなんだかなりました。
byかとうゆみ
ここアムステルダムでは、アート&カルチャー+新テクノロジーを用いて、
世界の諸問題に対するさまざまな実験的なプロジェクトがはじまっています。
少し紹介します。
Mediamatic
http://www.mediamatic.net/
Waag society
http://waag.org/en/event/other-dinner
Dezwijiger
http://www.dezwijger.nl/
Masterdam Smart Cuty Project
http://amsterdamsmartcity.com/
Youth Food Movement
http://youthfoodmovement.nl/yfm-nieuws/yfm-komt-in-actie-voor-verduurzaming-catering-uva-hva/
他にも、環境、農業、都市計画、医療や福祉など、次の時代の課題に対応するべく様々な社会政策が打ち立てられ実践されているようです。
どんな環境であっても、自ら新しいものを創りだそうとするその精神に学べることがたくさんありそうです。
byかとうゆみ
アムステルダムでは、歴史の本が売れているそうです。街中の本屋さんでよくみかけます。
自分たちの生きているところの記憶をたどる。時を超えて想いを馳せる。タイムスリップしたかのような瞬間に出会う。古都は、いろいろな楽しみかたがありますね。
アムステルダムの中央駅北側に隣接するフェリー乗り場があります。対岸に行くには、フェリーを利用する必要があります。そこに、橋を架けるという声があがったこともあるそうです。しかし、アムステルダム人は絶対反対。
5分間、船に乗り行き来するその風情や時間を楽しみたいという想いからだそうです。
橋をそのまま渡るより、船に乗った方がなんだかわくわく、とっても気持ちよいものです。
古くから民族も宗教も隔てなく受け入れてきた歴史があり、自由でミックス。ドラッグや売春も違法ではありません。すべて自由で自己責任。悲しい過去の痕跡を目にする場所もところどころありますが、運河の美しさ、建物、公園、動物、お花や芸術と、カフェもたくさんあり、心なごむところが街中にたくさんあります。
日々、心地く暮らすことを大事にしたい!そのこだわりが、この街の風景をつくりだしています。最新のテクノロジーを活用するところはとことん活用、しないところは昔のまんま。この点はとても面白いところです。
アムステルダム歴史博物館 http://www.amsterdammuseum.nl/
アムステルダム市内にある、エコ素材を扱うお店に行きました。まずは、豊富な品揃えに感動!内装、塗装、マテリアルから、日用雑貨、グリーンエネルギーグッズ他・・・あったらいいなの想いが実現されている。ほんとうに頭が下がります。
ここは、ともに価値を共有できる人との出会いを感じるものでもあります。街中にも、Bioショップ、オーガニックマーケットなど、既存の消費価値を満たすだけではない新しい選択肢が豊富にそろっています。
こんなお店があるなんて~ニーズがあるからお店がある。オランダってすごいなぁ~と感じる瞬間でした。
そして、『GOOD&GREENガイド!』までも・・・各地、各所の取り組みが観光ガイドとして取り扱われています。貴重なデーターです。
日々何を選択するか?何に価値を持ち生きていくか?ひとりひとりの素直な想いをあきらめず、現実につくっていくことを一歩、後押しされているようにも感じます。
嫌なもの、見たくないものでも、気になることはとっとと処理して好きなように、合理的に、新しいものを創りだす。これが、オランダの素晴らしさではないでしょうか。一方、日本は臭いものには蓋をする。そういう社会風潮も・・・
日本は「欠点を隠して、取り除いて美を創りだす」。オランダは「欠点を生かして美を創りだす」
そんな400年以上の歴史的なつながりを持つ日本とオランダ、双方の出会いからまた何か面白いことが起こりそうです。
かとうゆみ
私は、アムステルダム周辺に滞在しています。現在、アムステルダムから北へバスで30分くらいの街Landsmeerというところに滞在しています。自然に溢れ、緑が豊か、いたるところに小川が流れ、白鳥や鴨、アヒルやサギ、平地には、牛や羊、ヤギなどが放牧され、まるで絵本のような世界が広がっています。自然公園もあります。といっても、華美な施設や遊具はありません。何もないその自然の美しさに溢れる場所です。
このような風景の中を、オランダの人たちは自転車で壮快に走り抜けます!都会にほど近い場所でこんな風景が広がっているのです。本当に心地よくてすてきです!
また、アムステルダムの街でも同様、鳥、猫や犬、馬。いろいろな動物を目にします。水辺の鳥には、餌をやる習慣もあるそうです。人と動物がともに暮らし、生きている。どんなに文明が発達しても、元々そこにあった暮らしの風景が未だ存在している。そこに暮らす人々が大事にしているものをみることができます。
また、おもに動物や自然との触れ合いが希薄になる都会のこどもたちが動物に触れて、遊んだり、学べる小さな施設
children farmが、街中にいくつかあります。人々が暮らしをともにしてきた動物たち。にわとり、やぎ、馬… ここでも動物たちとの暮らしがいかに大事で、それを後世に伝えようという心意気の表れと感じます。
市の助成金や寄付、ボランティアで運営されているそうです。動物たちは檻の中に入れられていません。そういうところが心地よいです。
オランダは、動物党という党もあります。
人と動物、植物、ともに命あるものすべてのものが尊重され、生き活かされているということを改めて考える機会になっています。自然と人が創造する智恵やテクノロジーが上手くバランスをとりあっている。そんなところが、ここオランダ社会にはところどころあるような気がします。
byかとうゆみ
誰しも’食べる’ことなしには生きていけない。食は文化といわれるように、多様な地域を背景とする人々が集い、ともに暮らす街、アムステルダムの食について・・・
近年、オランダは、世界から農業視察にくる人々も多く、注目を集めているようです。テクノロジー、バイオの技術を駆使したところや、農薬を減らす栽培技術、畜産、養鶏の仕方にもこだわりがあるようです。
街のスーパーやお店でも、その多様性に対応すべくいろんな選択肢があります。世界中から集められた豊富な食材、調味料、ハーブ、お酒、道具はもちろん、食材がどこでどのようにつくられたものか。私たちが日々、口にする食物をどう選ぶか?それを使ってどんな料理をつくる?つくることができるのか?
全ては、自分次第。ということをすごく感じます。それは、オランダの個人主義的思考にもみられます。
みたこともない食材をつかって何ができるのだろう?想像するだけでも、本当に楽しくなります!私は、Bioショップやオーガニックマーケットが好き。豊富な品揃えに、安堵そして感動します!
日本でも最近は選択肢が増えてきています。若い人の新規就農者がこだわりをもってがんばっていたり、マーケットがつくられたり・・・しかし一方で、24時間あいているスーパーやコンビニも乱立。。。’食’を取り巻く社会事情がより人々を幸せなものにしているのならばよいのですが、どうでしょう?疑問に感じるところも多々あります。オランダは、都市を除いては少し違います。
「食は人をつくる」今一度、考えたいところです。
私は、NPOこどもアートの活動で、こどもたちやその周囲の大人のみなさまに出会うことが多かったので、いろいろ想うところがあります。こどもたちは、食を選択したくても選択しきれない。日々与えらえるものを口にする。それがあたり前に、そして後世まで伝えられていく。社会には、あまーい誘惑、罠が多い。わかっていてもやめられない。そんなことがいっぱい!
‘食’から見る社会については、興味があるところ。また気づいたことを書きたいと思います。
by かとうゆみ
オランダへ来て早1ヶ月が過ぎようとしています。
いろんな発見があるものの、言葉に出来ぬまま日々が流れています。ごめんなさい。
オランダでは、日本より少し早く「シンタクラース」の季節がやってきます。街中には、イルミネーションが飾られ、クリスマスムードが漂い始めました。
さて、2013.11.16 DESHIMAプロジェクトの拠点、日本文化センターアムステルダム(JCC)にて、
yna van der Meulenさん(ceramic magazine editor)による、「日本の陶芸」についてのレクチャーが行われました。
陶芸の盛んな産地や窯説明、伝統的、または斬新でユニークな作品の紹介など、日本各地の陶芸についてのトークが行われました。
参加されたオランダの方々は、みんな熱心、メモしたり、質問が飛び交ったり、
年齢層は、お年を召した方が多いかな?若い方も数人参加されていました。
一つのスライドを観ながら「お~ビューティフル!」美しいという感性で会場が一つになった瞬間もありました。感動!!
土・火・水・木・石…自然から生み出されるその造形美。このような感性、感覚を暮らしの中で大切にしたい。と改めて感じた瞬間でした。
陶器は、それぞれいろんな愉しみ方があります。
飾って、見て、使って、触って・・・たった1つの器から広がる、想像の世界。
自分でいかほどにでもアレンジできるところが、とっても面白いと感じます。
オランダでは、食卓は、白い器を大中小と使うことが多いようです?しかし、最近料理雑誌などで目にするものは、もう少し素材や質感、いろカタチなど、器のバリエーションが広がっているように感じます。
そうしたことから気づくのですが、私は『器を味わう』という視点を持っているのかも。
ここオランダで暮らしてみて、器と食材とのコンビネーション、知らぬ間に意識していたということに気づかされました。
普段あたりまえに使いこなしているその組み合わせ。
ご飯はお茶碗、煎茶は磁器、お味噌汁はお椀・・・器の素材や質感、いろカタチや模様も含め、この器で食べたらもっとおいしい!そんな感覚。あたり前に受け継いでいることの中に、理にかなった先人たちの知恵がいっぱいある!と改めて思いました。
日々の暮らす場を変えることで、当たり前が根底から覆される。
そのことで見えてくるものがたくさんあります。とても面白いところです!
まだまだいっぱいありそう~では、お楽しみに。
かとうゆみ