牡丹靖佳

参加期間:2013年8月8日~9月8日

牡丹靖佳は東京から来た現代アーティストであり、絵やインスタレーションを創造します。

参加前の計画
『アムステルダムにおいて、日常の生活の中(例えばウィンドウディスプレイ人々の服装、本のデザイン、食べ物、花、などなど)から日本との色感の違いを探る。愛用している絵具メーカー(old holland) を訪ねて色をどうやって決めているのかなど、色の制作の秘密を聞きたい。オランダの絵具を使って油絵を描いているのに、人々から「日本っぽい」とよく言われる。その理由を探りたい。』

参加中の進化
『生活する中で色感の違いを探っていくうちに、オランダと日本に共通する色に対する美意識を発見した。それは過去にさかのぼることだったので歴史をリサーチをした。絵具メーカー(old holland) を訪問した結果、色にとって重要なのは顔料(pigment)と油(oil)であることが分かった。さらに深く理解するためにその分野に精通している教授からレクチャーを受けた。今でも昔ながらの方法(風車)で顔料を作っている現場を見せてもらった。顔料と油を混ぜて色を作る方法として、最も純粋且つポピュラーなのはテンペラ。そこでテンペラで絵画の制作をしているアーティストを訪ね、技法を教えてもらった。』

最後に牡丹はアムステルダムの「t Japans Cultuur Centrum」(日本文化センター)で「Coulour Palette」と言う展覧会をしました。

プロジェクト参加後
『どのように、どの顔料、どの油を使用するのが最良なのか、まだ試行錯誤中ではあるが色に対して以前より自由になれた。また自分が必要としている色を作る方法を知っているだけで以前とは全く気持ちが違う。色に対して理解と自信を得た。滞在中に知り合いになったアーティストとの交流が続いている。現在、オランダに関する絵本を制作している。それもこれも出島AIRに参加しオランダを知っているという理由で制作を依頼された。』

牡丹はアムステルダムについて、『色は鮮やかであり、暗い歴史的な街並みにアクセントを与えます』と言って、日本の審美的な 「いき」の規則に似ていると思いました。

牡丹さんは古いオランダの巨匠の色使いをけんきゅうしました。後でこのアプローチは本当に日本っぽいを悟りしました。僕は、西洋人として、形と内容の背後にあるより深い意味を見ています。牡丹さんは形と内容ではなく、色の意味を見ています。爪の垢を煎じて飲みました。

– Olpheart den Otter, 画家

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